パリから来た日本人

夏もまっさかりの7月下旬、なんとパリから日本の方が。
それも急なことで一日追加の宿泊を頼むとのこと。
「パリから日本人?」
どういう人なのか皆目見当がつきません。

里帰りなんでしょうけど、
なんでウチのような田舎の宿に
とまるんでしょう?しかも一人で・・・。

で、お迎えすると中年のしっとりとした婦人が
来られました。
なんでも学校の休みを利用して帰省したとのこと。

学校?そう、学校の先生だったのです。
しかも、民俗学の第一人者として
知られる宮本常一の研究で来られた
とのこと。
(ここには宮本常一の資料館がある)
なるほど合点がいきました。

ですが、話を聞いてみるとこの方、
日本にいた時、雅楽を生業にしており
笙(しょう)を吹いていた
のだそうです。


あの笙ですか、珍しい。
東儀秀樹が有名ですが、特殊な職業でして
国家公務員だったのですね。
(あの楽器は温度に敏感で、
冬は温めないといい音が出ないんだそうです)

ゲストハウスをしていると色んな方が来られますが、
滅多に会えないような人とお会いし、
話が聞けるというのも特権です。

滞在中は日ごろの忙しさを忘れて、
のんびり羽を伸ばし
ゆっくりすごされたようです。

次の年は自分の教え子が大勢来るから、
と言ってくださってましたが
今から楽しみにしております(^_-)