障害者として生きる

ある夫婦と子供がウチの宿を利用されました。
この男の子はとても人懐っこくて
私たち夫婦に対して最初から話しかけてきます。

そんな風でしたので、とてもフレンドリーに感じ
和気あいあいとチェックインだったのです。


しかし、この子は左手の手のひらがありません。
事故か病気かわかりませんが、
手のひらが全くないのです。

まだ小さく(3歳~4歳)くらいで
自分の状況がよくわからないのかもしれませんが、
それでも隠そうとせず話しかけてきます。

何か物を掴んだりはできませんが、
当然障害のある左手は他人に見えるわけです。
右手がメインの働きをします。

この子はそのような障害の事を気にすることなく
臆せず話して立派だなあと思いました。

もちろん性格的に明るいというのも
あるんでしょうけど
それにしても立派です。

ご両親はというと、
この子の性格や生い立ちを知っているので
話が長くなるのを止めようともせず
ただこの子と私たちの夫婦の会話を聞いています。

別れ際には「もう、そろそろ」というご
両親の合図でお別れですが、
もっと話したい、という感じで泣くのです。

この子はいつもこんなのだろうか、と思いましたが
こちらも涙が出そうになりました。

また、ぜひ利用してもらいたいです。